堀内栄吾みるい日記

ランニング、旅、料理その他もろもろ

平成31年1月19日 京の町にある価値ある狸

7時起床。66.1kg。18km。

狸谷:
母が1/28に狸谷へ行くから、下調べをしてきてくれ、ということで狸谷へ行ってきた。京都造形芸術大学の北東にある寺で不動明王を奉っている寺だ。本堂まで250段の階段を登らないといけないので、自分が登れるかどうかを息子に事前偵察させたわけだ。私としては走るつもりだったし、往復で10km後半ぐらいにはなるのでちょうどいいや、ということで向かってみた。途中京都大学の正門前を通ると、センター試験の一日目ということでたくさんの人だかりができていた。不思議に思うのが、堀川高校生がんばれ、だの鴨折高校がんばれといったノボリがたくさんあったことだ。私のようなひねくれた人間にとってはそんなのがあると逆に頑張りたくなくなるように思うのだが、そうはいっても受験生にとっては頑張らなければいけない時だがから頑張ってほしいと思わんばかりです。私も昔はがんばった。狸谷へは白川通りから東の山側へのぼっていく。途中、一条寺下り松、詩仙堂八大神社を経て、狸谷へ到達するわけだ。確かに階段が250段あって、普段運動したことない人にはそれなりに大変な距離かもしれない。途中弘法大師堂があって四国八十八箇所のお砂踏みがあり、宮本武蔵が滝行をした滝もあり、そして本堂へ到達する。滝行のところからみる本堂はぱっと見た目清水寺を連想させるような作りになっていて、なかなかの迫力があった。その梁の部分に、「矢」を模した造形物もあった。本堂にお参りをしたあと、私として興味がもっとも惹かれたのは、奥の院だった。本堂からハイキングコースとあった道をずっと登っていくみちなのだが、途中に36体の童子が奉られている。一つ一つみていくのもいいかもしれない。じつはこの時にはすでに10時を過ぎていて、12時少し前には自宅に戻っていないといけなかったので、あまりゆっくりとできなかった。私としてはこの場所はとても肌があっていたので、もっと時間を使って見回りたかったのだが。36の童子を通り過ぎると奥の院がある。瓜生山の山頂らしい。ちなみにこの場所は京都トレイルとも合流する場所なので、またそのうち来ることもあるだろう。少なくとも奥の院までの道は誰とも会わなかったので、こっちのほうが私としてはおすすめである。この狸谷はほんとうによかった。京都を埋め尽くすような外国人が全くおらず、日本人もそれほどいないので、ある意味穴場ともいえるかも。


清与次郎
コース料理のみと小さな料亭だが、味は抜群のお店清与次郎にいってきた。私はここに来るといつも食べたいのが白味噌汁だ。これは本当においしい。これが食べたいがためにこの店に来ているといっても過言ではないと言えるぐらいうまい。白味噌はかなり甘いので、私が家で作るとどうしても甘ったるい味になってしまって、おいしくない。あと出汁の取り方もこの白味噌に合った取り方でないといけないのだろう。この出汁と白味噌が絶妙に合致してこその味で、これは食べに来てよかったと本当に思えるものだ。料理に限らずいつも思うのだが、うれしいことがあるとお金などいくら払ってもよくなる気分になる。正確には「いくら払っても」というのは嘘だが、本当に価値あるものに出会ったときのうれしさは、金銭のことなど忘れてしまう。こういった感覚を大事にしたい。そしてその価値を受けるだけではなく、私は提供する側にもなりたいと思う。そのために何ができるのか。という自問自答を日々続けていく必要があるように思う。このしょうもない日記をどこまで続けていけるか、先は見えていないが、できるだけがんばってみたいと思う。